大阪市にある住吉大社とは?概要や年中行事を解説
住吉大社は、大阪市が誇れるスポットのひとつです。
周辺エリアは市内でも人気があり、マイホームの購入を検討する方も少なくありません。
では、住吉大社とは一体どのようなところなのでしょうか。
今回は大阪市にお引っ越しをご検討中の方に向け、住吉大社の概要や境内、年中行事について解説します。
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大阪市にある住吉大社の概要
まずは、大阪市にある住吉大社の概要について解説します。
概要1:住吉大社はどのような場所?
住吉大社は、全国に2,300社ある住吉神社の総本社です。
摂津国 (せっつのくに=大阪府北西部と兵庫県南東部を占める旧国名) のなかでも、由緒が深く、信仰が篤い神社として「一之宮」という社格が付けられました。
古くから多くの方たちに親しまれ、現在も年のはじめには200万人以上の参詣者が訪れます。
概要2:祭神の由緒
住吉大社の祭神は、伊弉諾尊が禊祓をおこなった際に、海中より出現した底筒男命・中筒男命・表筒男命の三神、そして当社鎮斎の神功皇后を祭神としています。
仁徳天皇の住吉津の開港以来、遣隋使や遣唐使に代表される航海の守護神として崇敬を集めてきました。
また、王朝時代には和歌・文学の神や、現実に姿を現される神としての信仰もあり、禊祓や産業、貿易や外交の祖神と仰がれています。
概要3:日本の歴史書での言い伝え
「日本書紀」や「古事記」には、伊邪那岐命が火神の出産で亡くなった妻・伊邪那美命を追い求め、黄泉の国(死者の世界)にいったことが書かれています。
妻を連れて戻ってくるという望みが叶わず、ケガレを受けてしまい、清めるために海に入りました。
その際に、住吉大神である底筒男命と中筒男命、表筒男命が生まれたと言い伝えられています。
概要4:鎮座の由緒
第14代仲哀天皇の后である神功皇后の新羅遠征と、深い関わりがあります。
神功皇后は、住吉大神の加護を得て強大な新羅を平定し、無事帰還を果たします。
この凱旋の途中、住吉大神の神託によって現在の住吉の地に鎮斎されました。
そのあとに神功皇后も併せ祀られ、住吉四社大明神として称えられ、延喜の制では名神大社、二十二社の一社、摂津国一之宮、官幣大社にくわわっています。
鎮座は神功皇后摂政11年(西暦211年)です。
概要5:アクセス情報
大阪市にある住吉大社は、各最寄り駅から徒歩で約3分~5分の場所にあります。
路面電車を利用すれば、すぐに到着することが可能です。
●所在地:大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9-89
●アクセス方法:南海本線「住吉大社駅」から東へ徒歩約3分 ・南海高野線「住吉東駅」から西へ徒歩約5分・阪堺線「住吉鳥居前駅」から徒歩すぐ
●開門時間:午前6時00分(4月~9月)・午前6時30分(10月~3月)
●閉門時間:外周門は午後4時00分・御垣内は午後5時00分(1年中)
※年中行事によって開門・閉門時間が異なる場合があります。
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大阪市にある住吉大社の境内
続いて、大阪市にある住吉大社の境内について解説します。
境内の見どころ1:国宝である住吉造の本殿
大阪市にある住吉大社の境内には、国宝に指定され、古代の建築様式を伝える本殿があります。
現在の本殿はすべて文化7年(西暦1810年)に造られました。
第一本宮から、第四本宮にいたる4棟の本殿は「住吉造」と称され、神社建築史上最古の様式のひとつとされています。
いずれも国宝建造物に指定されているのが特徴です。
境内の見どころ2:反橋
境内にある正面神池には、神橋である反橋が架けられています。
反橋は住吉の象徴でもあることから、太鼓橋とも呼ばれているのが特徴です。
長さ約20m、高さ約3.6m、幅約5.5mで、最大傾斜は約48度となります。
反橋を渡るだけで「おはらい」になると言い伝えられているため、多くの参詣者がこの橋を渡り、本殿にお参りするのだそうです。
境内の見どころ3:おもかる石
おもかる石とは、願いごとが叶うか否かを占う霊石です。
土日や初辰参りのときには、行列ができるほどの人気スポットとなっています。
お参り(二拝二拍手一拝)をしたあとに石を持ち上げ、次に石に手を添えて願掛けをなさってください。
そのあとにもう一度石を持ち上げ、2回目に持ち上げたほうが軽く感じればその願いは叶うといわれています。
おもかる石は境内から南東へ徒歩2分ほどの、末社大歳社の敷地内にあるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
境内の見どころ4:願いごとが叶う石
五所御前で「五」「大」「力」と書かれた石を拾い、御守にすると、願いごとが叶うという信仰があります。
五所御前は約1,800年前に住吉大神鎮座の際、最初にお祀りされた場所と伝えられる神聖な場所です。
体力や財力、福力、寿力を授かるといわれており、御守にして持つと心願成就となると言い伝えられています。
願いごとが叶ったら、石を倍にして返す「返納の石(感謝の小石)」を御守授与所で購入し、拾った石とともに五所御前に返します。
五所御前はとても神聖な場所のため、ルールを守りながら石を拾ってください。
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大阪市にある住吉大社の年中行事
最後に、大阪市にある住吉大社の年中行事について解説します。
年中行事1:御田植神事
御田植神事とは、都会の中心で繰り広げられる、田植えのお祭りです。
大阪市を含め全国各地で田植行事はおこなわれていますが、住吉大社の御田植神事は規模も大きく、儀式を略することはありません。
格式を守りつつ、華やかで盛大におこなわれる年中行事となっています。
当日は植女や稚児など、行事に関わる方がお祓いを受け、第一本宮で神事の奉告祭をおこないます。
そのあとに行列を整えて御田へ向かい、御神水を御田の四方に注ぎ清め、いよいよ早苗の授受です。
中央舞台や周囲では舞や踊りが繰り広げられ、観客を楽しませてくれるでしょう。
そのなかでも心の字をかたどって踊る住吉踊は、見どころのひとつです。
年中行事2:住吉祭
住吉祭は、大阪市の夏祭りを締めくくる盛大な祭典です。
大阪市全域をお祓いするお清めの意義があり、 古くより「おはらい」ともいわれていました。
7月の海の日に神輿洗神事、7月30日には宵宮祭、翌日には夏越祓神事・例大祭がおこなわれます。
そして8月1日に、住吉大神の御神霊をお遷した神輿が行列を仕立て、 堺の宿院頓宮までお渡りする神輿渡御が実施されます。
平成28年におこなわれた神輿渡御では、明治14年に奉納された大神輿が3年に渡る修繕を終えて復活し、約70年ぶりに盛大に担がれました。
大神輿はとても大きく、反橋を渡る姿は見どころのひとつとなっています。
列次は大神輿のほか、鳳輦や獅子舞、地元のお子さまたちによって曳かれる船神輿など、総勢1,200名以上の奉仕者が行列をつくり、川の中を勇壮に練り回ります。
年中行事3:観月祭
大阪市にある住吉大社の年中行事のひとつ、観月祭とは、中秋の名月の日に実施される住吉大社の特殊神事です。
反橋上では全国より募った献詠作品のなかから、入選歌を神職が古式の作法に則って披講します。
住吉踊や舞楽が反橋上で奉納され、反橋と名月がつくり出す、幻想的な雰囲気を味わうことが可能です。
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まとめ
住吉大社は全国に2,300社ある住吉神社の総本社で、古くから多くの方たちに親しまれ、現在も年のはじめには200万人以上の参詣者が訪れています。
境内には見どころが多く、ぜひ足を運びたい神社と言えるでしょう。
御田植神事や住吉祭、観月祭など、年間をとおして特別な祭が開催されています。
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